ラカンと洞察の冒険、ほか入荷しました
『ラカンと洞察の冒険 現代文化における精神分析』ショシャーナ・フェルマン/著 森泉弘次/訳 1991年 誠信書房
ラカンの著作を買うな、読むなとすすめられたにも関わらず、結局わたしをそれを買って読んでしまった。
ジャック・ラカンは今世紀でもっとも影響力があり、もっとも論争的なフランスの思想家のひとりである。彼の能力に匹敵しうるのはフロイトのみである。本書では、精神分析が、著者とラカンの研究との出会いと通して拓いてくれた発見、どのような洞察を得たか、それらの洞察が人生と研究活動へのかかわり方をどのように変えていったかを探求する。
『ホモ・ファーベル 西欧文明における労働観の歴史』アドリアーノ・ティルゲル/著 小原耕一・村上桂子/訳 2009年 社会評論社
1929年、世界恐慌の直前に刊行された古代ギリシャ・ローマ文明から現代文明にいたる労働観の変遷。人間の本質は”ものを作る人”か?ハンナ・アーレントは本書が孕む問題性を「人間の条件」のなかで深く論究する。