河原巻物の世界、ほか入荷しました
『河原巻物の世界』脇田修/著 1991年 東京大学出版会
近世社会での身分制支配下にあって最底辺におかれた被差別部落の人々が、自分たちの由緒や特権の由来を記し、差別の不当さを訴え平等を主張した文書である河原巻物。本書はそうした河原巻物の内容についての分析から、被差別部落の人々が生みだした世界を明らかにし、その心情に迫ろうと試みたものである。河原巻物における文章・語句の意味や出典などを検討し、制作年代や地域性から推測される思想的背景などを追究し、さらに当時の部落の状況をふまえながら、文書の持つ構造と主張を明らかにする。
『物語そして枕草子』安藤亨子/著 平成14年 おうふう
本書は「物語の諸問題」と「枕草子の表現」の2章から構成される論文集。「物語の諸問題」では、伊勢物語、宇津保物語、源氏物語等の物語文学を取り上げ、「枕草子の表現」では本文相異と作品の生成との関係について考察した論考を収録した。
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