ピエール・ブルデュー『国家貴族Ⅰ・Ⅱ』、入荷いたしました。
ピエール・ブルデュー著書 『国家貴族 エリート教育と支配階級の再生産Ⅰ・Ⅱ』2012年
―教育社会学から国家社会学へ―
膨大な文献資料・統計データを元に1960~80年代のフランスにおける支配階級再生産の社会基盤を分析し、「権力維持に文化・教育が果たす役割」についての一般理論を展開。権力正当化の根拠としての近代国家を国家主義的に肯定するでも、国家論的に否定するでもない、ブルデュー国家論の原点。
2巻では、現代社会を支配下におく権力、文化権力、政治権力、官僚権力、経済権力の特異な社会分置はどのように構成されたのか。そして、これらの権力がどのようにして社会的認知を得たのかを分析し、日常生活の中に潜む社会的魔術の秘密を明らかに・・・。
「異種の資本(経済資本だけでなく)が自律性を保ちつつも、交換され変換されるも論理を解明している点で、たしかに『国家貴族』は新たな「資本論」であると、ロイック・ヴァカンが評している。」(訳者あとがきより)