サルトルとマルクスⅠ・Ⅱ、入荷いたしました。
サルトルとマルクスⅠ・Ⅱ 北見秀司
フーコー、ドゥルーズ、ネグリの後に、誰も知らないサルトルが姿を現した。歴史とは他者の支配の下でしかないのか、他者の支配の下生きることは生き延びることでしかないのか、生としての生は、自由はどうなるのか・・・。「後期」マルクスの疎外論が、サルトルとの邂逅により新たな命が吹き込まれた。真の民主主義と自由なの実現をもくろむ思想の挑戦。
2巻では現代を蝕むあらゆる問題に視点をあて、解決の糸口はあるのか問う。ATTAC、フランス緑の党などの動向を踏まえつつ難問に挑み、未公刊「ローマ草稿」をふくむサルトルの全哲学を縦横に展開。フロレタリアの中にあるフロレタリアではない部分、この無規定な部分こそが革命主体に成長していく可能性を持っており、資本主義を乗り越え、実質民主主義を創造する主体が生まれるとすれば、それはまさしくここから生れなければならないと語り、真の民主主義の可能性、来るべき倫理をさぐる。