丸山眞男関連の本を、入荷いたしました。
左:自己内対話 3冊のノートから 丸山眞男
右:丸山眞男の思想世界 笹倉秀夫
自己内対話 3冊のノートから 丸山眞男
本書は、著者没後に見出された3冊のノートをまとめた一書。自己内対話とは、「自分の嫌いなものを自分の精神の中に位置づけ、あたかもそれが好きであるかのような自分を想定し、その位置に立って自然的自我と対話することである」と説明している。1943-1987年にかけて断片的に記された多岐にわたる文章のそれぞれは、著者の思想の原石であり、このノートが著者座右の、自己の原点に立ち返る様子があったことを示す。
丸山眞男の思想世界 笹倉秀夫
丸山眞男の作品群にあらわれた多様な思想的諸要素と思考方法を丹念に追いながら、著者の問題関心ともからめて、一つの思想像を再構成する試み。「政治学に於ける国家の概念」から『自己内対話』、『講義録』まで、精細かつ展望的な作品分析を通して一思想家の複合的な思想構造を呈示し、現代世界の考察の書となっており、今後の時代に生かしてゆくために、なくてはならない書。