文化と帝国主義1・2、入荷いたしました。

 

文化と帝国主義

文化と帝国主義1・2 E.W.サイード 大崎洋一訳

 

・文化と帝国主義1・2 E.W.サイード 大崎洋一訳

19世紀と20世紀を通して、破竹の勢いで進展した帝国主義。イギリス、フランスをはじめとした西洋諸国は、世界地図のアジアやアフリカの部分を「われら」の土地として塗りつぶした。宗主国の国民は、また植民地化された「原住民」は、それぞれこの事態をどう捉えていたのだろうか。そして文化は、帝国主義とどのような関係にあるか。ギリシアの古典オリエントの文化資産を横領して自らを豊かにした時代にが知ることのなかった、被支配者からの文化的抵抗。こうして、宗主国の文化と海外領土の文化は、互いに影響を及ぼしながら対決していく。

サイードは、歴史意識を前提としつつも、文学の地政学ともいうべき方法論を駆使て、両者の関係を考察。解放へ向かう動きをサイードは見据え、「実りあるのは、他者について、具体的に、共感をこめて、対位法的に考えることなのだ。」と語っている。


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