スラヴォイ・ジジェク関連の本を、入荷しました。
左:為すところを知らざればなり スラヴォイ・ジジェク 鈴木一策訳
右:快楽の転移 スラヴォイ・ジジェク 松浦俊輔・小野木明恵訳
・為すところを知らざればなり スラヴォイ・ジジェク 鈴木一策訳
攻撃的な民族主義と人種主義に包囲されたされた1990年の旧ユーゴはリュブリャナで、著者の本書のもととなる講義は行われた。民族再生の画期にあっては、どうして民族神話が登場するのか、国家とは、法とは、大文字の他者とは何なのか…数々の映画や小説を例にあげ、エネルギッシュな議論が展開される。90年代の『アンチ・オイディプス』ともいうべき斬新な論理学=倫理学である。
・快楽の転移 スラヴォイ・ジジェク 松浦俊輔・小野木明恵訳
現代の資本主義に内在する構造的暴力の背景を、ラカン派マルクス主義の立場からラディカルに分析。また、芸術や思想における〈女性〉の立場の不定性を検証して権力と性的なるものの相関を明らかにした。メビウスの帯のように表裏が相互に浸透しあう、現代の欲望のダイナミズムを精綴に解き明かした、現代思想の先端的な一書。