ボリシェヴィキ革命1~3巻、入荷しました。
右:ボリシェヴィキ革命 1917-1923 1巻 E.H.カー 原田三郎・田中菊次・服部文男訳
中央:ボリシェヴィキ革命 1917-1923 2巻 E.H.カー 宇高基輪訳
左:ボリシェヴィキ革命 1917-1923 3巻 E.H.カー 宇高基輪訳
・ボリシェヴィキ革命1~3巻 E.H.E.H.カー
E.H.カーの著書は「ドストエフスキー」「浪漫的亡命者たち」など、いわば小さな輪のなかにおけるひとびとの心の微妙な動きと陰翳に鮮明な光をあてることに始まり、ロシア革命という人類の巨大な事業を扱うに及んで、大伽藍の長い回廊に果てもなく連なった厖大な壁画群を見るごときつきせぬ感銘に私達はうたれた。ロシア革命から半世紀を経過した現在もまだ本格的な分析のメスが、ロシア革命にくわえられているとは言い難い。著者が、ソヴェト体制の最初の本当の歴史研究者であるという点こそ、彼の後世にまで残る著しい長所であり、彼は遠大な見通しと規模とをもつ仕事を企て、その仕事の主要部分をすでに成しとげた。彼が発見した事柄の記述においても明晰で、彼の歴史はたしかに水際立った業績と判断されるであろう。