満洲・五箇年計画立案書類が入荷しました
満洲・五箇年計画立案書類 全14巻15冊+附図巻揃 +要覧2冊
1936年10月の満鉄職制改正により新設された満鉄産業部は、
その第一の業務として満洲産業開発五カ年計画の立案作業に従事した。
ここに復刻する全14巻は満鉄産業部による立案作業の全貌を記録保存するため、
重要記録を部門別に整理しかつ簡単な経緯の説明を付して1937年に印刷に付されたものである。
五ケ年計画実施過程の大局的な推移は、日本側の戦時経済の深刻化に伴って、
満洲に於いても日本に一年遅れて物資動員計画が実施され、五カ年計画の遂行は資材不足、
労働力不足により大きく制約されることとなった。
第四年度計画実施方策大綱として「徹底的重点主義」への方針転換が強行され、
この方針転換により五カ年計画はその最終年度をまたずして実質的に破綻したと言える。