藩史大事典 全8冊揃が入荷しました
藩史大事典 全8冊揃
昭和63年発行 雄山閣
戦後、近世史研究がめざましい発展を遂げたなかで、藩史研究のもつ意味は極めて大きく、その解明の成果は膨大である。
本事典は、藩史研究を総括し、かつ類書の反省のうえに立って、新たな視角から藩史の集大成を試みたものである。
今日までの類書にみられた藩の成立事情から廃藩置県にいたる「藩の概観」にとどまらず、
「藩名」以下25の項目について、各藩別に記述し、藩史の総合的叙述を意図した。
とくに、藩主の系図は姻戚関係を示し、藩主一覧は石高・所領雄の変遷との関係においてとらえ、詳細な藩史略年表を付した。
また藩の職制については地方支配との関係で示し、村役人の名称から領内の交通路、番所、在町、
津出場・米蔵および専売制、藩札、武術など、藩史研究に必要な項目をすべて収録した。
さらに豊臣政権から明治4年の廃藩置県にいたるまでの274年間に存在した
すべての藩(大名)について、廃絶大名も含めて、これを完全に収録したところに本書ならではの特色がある。