戦略の歴史
本日新入荷本の一部です。
その中の1冊、
「戦略の歴史 抹殺・征服技術の変遷 石器時代からサダム・フセインまで」
ジョン・キーガン/著 遠藤利国/訳 1997年 心交社刊
人間はなぜ戦うのだろう。石器時代の人間は戦争をしたのだろうか、昔の人間は非攻撃的だったのだろうか。
この問題をめぐって、男たちは、女たちは紙とインクで猛烈に戦っている。
「我々は祖先である動物から戦争を引き起こす傾向を受け継いでいる」
記録に残された世界史は、ほとんどが戦争の歴史である。その原因は、我々が暮らしている国家のほどんどが
征服、市民同士の抗争、独立を求める苦闘などから生まれたからである。
一般に歴史に名を残した政治家は暴力の人だった。暴力の活用法を熟知しており、その目的の達成のためには
暴力の使用をためらわない。戦争はすべての人々の心優しい感情に傷痕を残す。日常生活では暴力はもちろん、
残虐さやすさんだ気持ちなどはほとんど経験しない。世界を動かすのは調和の精神であって、対決心ではない。
戦略の歴史、そんな大多数の人々を動かす戦略とはなんなのだろうか。