草野心平全集が入荷しました
草野心平全集 全12冊揃
昭和53年発行 筑摩書房
福島県石城郡上小川村出身の詩人。宮沢賢治の詩集『春と修羅』を読み、大きな刺激を受ける。
俗に「蛙の詩人」と言われるほどに、生涯にわたって蛙をテーマとした詩を書きつづけた。
本書、第1巻:草野心平の出発を告げる処女詩集「第百階級」は高村光太郎の序を付して昭和3年に刊行された。本巻には「富士山」「大白道」にいたる戦前のすべての詩集と「日本沙漠」「牡丹圏」までを収める。
・・・第12巻:昭和7年刊行後ほとんど所在が知られなかった幻の訳書「サツコ・ヴアンゼツチの手紙」をはじめ、小野十三郎・萩原恭次郎との共訳による「アメリカプロレタリヤ詩集」のほか、随筆集「止まらない時間のなかを」童話集「ばあばらぶう」を収める。巻末に生活活動史を中心に編集した「年譜」を附す。