外務省公表集が入荷しました
外務省公表集 全12冊揃 復刻
1992年発行 クレス出版
「外務省公表集」は、外務省からの文書によって発表された主として声明、談話、通告、説明、交換公文などの外交関係記事を蒐集し、記録に留めるために編纂されて、さらに国民一般に公刊されたものである。
大正11年に大正8、9年分の発表文書を第1集として外務省情報部より刊行されて以来、昭和20年2月に昭和18年分の発表文書を刊行して終戦を迎えた。戦後は昭和30年になって外務省情報局において編纂を再開し現在に至る。今回復刻刊行するものは、戦前期の部分である。
満洲事変、日中戦争、太平洋戦争と不幸な戦争を歩んでしまった経緯に重ね合わせて、その間の対外宣伝及び国内宣伝としてなされた外務省公表の担った役割、国民に及ぼした影響の重大性を考えることは、現代の我々にとって極めて意義深いことであり、今回復刻刊行する本書は、まさに国際認識についての過去の反省と、政府の情報公開のあり方について、さまざまな示唆を与えてくれる比類ない貴重な資料集である。