侍中由緒帳 彦根藩史料叢書 ①～⑨の9冊 を入荷致しました
1994年 彦根城博物館編 彦根市教育委員会
彦根藩は現在の滋賀県あたりを指す近江国の北部を領有し彦根城を構え、譜代大名筆頭井伊氏が藩主を務めた藩です。1600年に関ヶ原の戦いで井伊直政が戦功として18万石へ増加され、石田三成の居城であった佐和山城に入り、はじめは佐和山藩として成立しました。その後、直継がひきつぎ彦根山に新城を建設し、彦根城へ入城します。ただ藩政の混乱の中直継は能力不足により降ろされ、直孝から彦根藩は藩政を更生させてゆきました。
『侍中由緒帳』とは『彦根藩井伊家文書』に収められており、1691年に直興のときに作成された彦根藩士の由緒経歴帳です。各家の先祖の由縁などにはじまり廃藩置県に至るまでの家の相続や賞罰といった経歴が詳細に記録されています。医者や能役者など全75冊に及んでいるものです。
本叢書では、史料の翻刻はもちろん、注・解説・系図で近世武士研究の体系を担っています。
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