漱石を読む、他新入荷
『漱石を読む 日本文学の未来』
小島信夫/著 1993年 福武書店
文学者の中で女性を本当に描けているのは、日本では漱石と、外国ではドストエフスキーくらいではないだろうか。
漱石の「それから」「行人」の面白く読める理由のひとつとして、そこに出てくる女性が本当に心臓が鼓動しているからだと思う。
ドストエフスキーでは「白痴」のアグラーヤは本当に生きたものに描かれている。
日本人の多くは漱石を読んで大人になる。漱石、秋声を含めた再読のすすめ。
『夏目漱石とジャパノロジー伝説 「日本学の父」は門下のロシア人・エリセーエフ』
倉田保雄/著 2007年 近代文芸社
モスクワの中心部の、トヴェリスカヤ通りにエリーセーエフ商会という
創業百年を優に超える老舗の高級食料品店がある。そこの次男、セルゲイ・エリセーエフが
なぜ日本文化に興味をいだき、日本に留学し、日本の古典文学から近代文学を徹底的に研究し、
芸者遊びや、日本舞踊、長唄、清元にいたるまで風俗習慣に挑戦し、
世界に日本文化を築き上げたのか。一体どんな人物であったのだろうか。
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