萩原朔太郎全集 本巻15冊を入荷致しました
1986年 筑摩書房
萩原朔太郎(1886-1942)は日本近代詩の父と称される日本近代詩史の基点となる人物です。『月に吠える』の処女詩集は口語詩、象徴詩の独自の叙情を開拓し、文壇に決定的な位置を示します。『青猫』や『氷島』の業績にならび、『詩の原理』などの詩論は日本詩史にこれまで試みられてこなかった切り口をつくりました。
北原白秋や親友室生犀星の影響、そして三好達治など直系の弟子や堀辰雄、梶井基次郎など広い影響を今日まで与えています。現在の詩人たちも彼の元から巣立っているといっても過言ではないでしょう。
本全集は歌集、未発表ノート、原稿を編さんしたもので、補訂版です。西脇順三郎と並ぶ近代詩人を通観すること間違いありません。
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