江戸東京の怪談文化の成立と変遷 19世紀を中心に を入荷いたしました
1997年 横山泰子 風間書房
怪談とは超自然的、非現実的なもので人びとへ恐怖をおぼえさせる物語をさし、広く世界各地にあり、ほかの説話や伝説、民話などと結びつきながら演劇や藝能、文学などおおくの分野へ伝播しております。日本では小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）のものや円朝などはあまりにも有名です。
本書は江戸期から明治期へという移行の19世紀に展開された怪談文化を論じ、幽霊、歌舞伎など娯楽としての怪談から国芳や四谷怪談、柳田国男まで論じきったものになります。巻頭には源了圓の序がほどこされ、厚みある研究書です。もっとも日本でさかんに怪談が文化として受容された時期の貴重な研究がはばひろく展開されております。
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