「国宝倶楽部コレクション 親鸞聖人のお手紙 御真筆御消息のすべて」を入荷致しました
2006年 津本陽ほか 同朋舎メディアプラン
親鸞（承安3年～弘長2年）は鎌倉新仏教の潮流の一つで鎌倉時代前期から活躍した浄土真宗の開祖とされる宗教・思想家です。法然を師として、師が説いた浄土往生の真実を継承して、それを発展させるのみで、自分で開宗する意識はありませんでした。また寺院をもつことはせずに、各地に念仏場をおいて教えをうながしました。『教行信証』（『顕浄土真実教行文類』）が完成した寛元5年で、そのときには親鸞は没しており、浄土宗を中心とした諸宗派との差異があきらかになったところに宗旨として浄土真宗が確立されました。
本書は親鸞が関東から京都へ移動するまでに各地の門弟へ送った手紙（御消息）のなかの御真筆として定説のある十二通を収めたもので、東本願寺、専修寺、西本願寺へ所蔵されているものの写しになります。表装でもってながめるにもありのもので、解説には津本陽による小説も添えられております。
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