大西祝全集 全7冊を入荷致しました
1982年 日本図書センター
大西祝は江戸時代後期元治元年（1864）から明治33年(1900)に活躍した哲学者であり、「日本哲学の父」「日本のカント」などと評される人物です。
帝国大学文科大学哲学科を首席で卒業後の東京専門学校では坪内逍遥とともに早稲田文科の基礎をつくり文化科学系の学問を整備して、島村抱月、綱島梁川らを育てました。哲学研究のためのドイツ留学や京都帝国大学文科大学設立へも大きく寄与するなか、病状が悪化して7月に文学博士を受理し、10月郷里岡山で没しました。
本全集は明治36年に編まれた定本『大西博士全集』（警醒社書店刊）の復刻版になります。あの西田幾多郎が『善の研究』は大西の『倫理学』の課題を引き継いで達成されたともいわれております。
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