近衛篤麿日記 全6巻を入荷いたしました
1968年 近衛篤麿日記刊行会編 鹿島研究所出版会
近衛篤麿（1863-1904年）は明治時代後期の華族、政治家、公爵の地位にいた人物です。左大臣・近衛忠房の長男として京都に生まれました。体が弱かったこともあり、独学で和漢、英語を習得し、1885年にはドイツ・フランスへでかけ、ボン大学・ライプツィヒ大学で学びました。帰国後、1890年に貴族院議員を務め、95年には学習院院長を歴任しました。
篤麿の功績は、自らの地位の自覚にあり、ヨーロッパの貴族社会を学び、日本でひろく貴族が文化的にも社会的にも役目を果たすことができるようにとする「ノブレス・オブリージュ」を望んでいました。また日清戦争に関係して、外交政策にも深く関与し、アジア主義の盟主としてその役割を強めていった人物でもあります。
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