柄谷行人論など他新入荷本のご紹介
買い取りさせて頂きました本の中から『柄谷行人論 〈他者〉のゆくえ』筑摩選書0111 小林敏明/著 2015年 筑摩書房のご紹介
日本の戦後史においてたぐいまれな軌跡を残し続けている思想家・柄谷行人。
現在進行形の思想家を対象にして書いてみたいという誘惑から逃れられないのは、1970年以降の日本思想を牽引してきた代表的人物だからだけでなく、辿ってきた歩みそのものが、戦後日本の思想状況をアクチュアルなかたちで体現しており、そのプロセスを振り返り、再検討するうえで格好の対象と思えるからである。
彼の核心を、本書は初めて析出し、その思想史的位置づけを試みている。他者をめぐる思考は果たしてどこへたどり着くのだろうか。画期的モノグラフがついに誕生する。
『「加藤周一」という生き方』筑摩選書0055 鷲巣力/著 2012年 筑摩書房
加藤は早熟にして晩成であった。理知的にして情熱的で、詩人にして科学者である。相反する性質をかねそなえており、複雑で多面的な加藤の思想と行動。それを明らかにするために知られざる側面…それは、綿密に取られたノートであり、情熱的な相聞の詩歌、生涯持ち続けた怒り。水面下の政治活動、市民との連帯の希み。あまり知られていない側面に光をあて、生き方の基本にせまる。
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