「柳宗悦全集 全22巻25冊うち1〜21巻の23冊不揃い」入荷いたしました。
1981年 筑摩書房
民芸運動を起こした思想家として知られる柳宗悦。
明治期に海軍少将の三男として生まれ、学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当となる。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍し、その後、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてる。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれた。そして、これまで美術品として真っ当に評価されることがなかった日用品などに「用の美」を見出し、「手まわりもの」として蔑まれてきた手仕事のなかに美しさがあることを広く世に発信した。普段目にしている物の中にも隠れた工芸・民芸が眠っているかもしれません。今回お届けするのはそんな柳の美を見抜く力を肌で感じ取れる全集となります。是非一度ご覧下さい。