在庫書籍紹介 「影響の不安 詩の理論のために」

影響の不安

「影響の不安 詩の理論のために」

ハロルド・ブルーム著 小谷野敦/アルヴィ宮本なほ子訳 

2004年 新曜社

 

アメリカはニューヨークで生まれ育ち、文学研究者・批評家、イエール大学教授(のちに名誉教授)として活躍したブルーム。

難解なロマン派の詩の理論を説くこの著作は1973年にアメリカで刊行され、世界に広く評価された代表作。しかし日本ではながらく邦訳が出ず、「影響の不安」という単語のみが文芸評論界で使われているという状態でした。

出版から30年経った2004年、詳細な訳注をつけた邦訳がやっと刊行されましたが、訳者によると「世界に例のない『影響の不安』研究とも言うべき注釈つき翻訳」。

詩、文芸評論を学ぶ人には必読の1冊ではないでしょうか。

ちなみにブルーム本人は、2017年のニュースコンテンツ「アメリカのトップ10にランクされる大学教授が選ぶ、学生が今年読むべきたった1冊の本」のインタビューで、「たった一言『すべてのシェイクスピア作品』と述べた」そうです。

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