『訓読 明月記』が入荷致しました

明月記

昭和62年 今川文雄 河出書房新社

明月記(現存は1180~1235年の56年刊)、照光記とも呼ばれる。鎌倉時代前期の歌人・藤原定家18歳から74歳までに漢文体で記された日記。原本のほとんどを冷泉家時雨亭文庫に保管されている。
定家の生活や個性を知るうえで欠かせない史料であり、歌壇の動きや『新古今集』撰修の実情がくわしく記されており、また公家の政争やその生活、庶民のことなども差しはさまれ非常に注目される。晩年には古典を書写していることも興味深い。最晩年仁治年間の日記もあったらしいが欠落している。
本書は定家研究の基礎史料のみならず平安時代末期から鎌倉時代へかけてのきわめて重要は史料であることまちがいありません。

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