魔術の帝国、ほか新入荷いたしました
『魔術の帝国 ルドルフ二世とその世界』R.J.W.エヴァンズ/著 中野春夫/訳 1988年 平凡社
ハプスブルク家のルドルフ二世、神聖ローマ皇帝であり、ボヘミア=ハンガリー王を兼ねた彼は、ヨーロッパ全君主のなかでも指折りの畸人であった。第一章では政治的問題を概観する。中間の章では、ルドルフ本人の考察、彼を取り巻く世界とボヘミア的背景との密接な関係に対象を絞っていく。最後の二章で広い文化的問題を考える。ボヘミアが中央ヨーロッパとともに国際的な中心地となり、世界の舵取りを務めた時代であった。
『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』田中純/著 2001年 青土社
図像表現の細部に宿るパトスを一身に受けとめた美術史家アビ・ヴァールブルクの、その妄想と錯乱を孕んだ思考のただなかに沸騰する情念の論理を精緻に解読する。20世紀思想史の未踏の領野を照らしだす力作である。
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