在庫書籍紹介「カミーユ・コロー カタログ・レゾネ」
「L’OEUVRE DE COROT Catalogue raisonné et illustré」全5巻揃
カミーユ・コロー カタログ・レゾネ
ALFRED ROBAUT編 LÉONCE LAGET 1965年
19世紀に活躍したフランスの画家、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-Baptiste Camille Corot)。
自然主義的な風景画や写実的な農民画を特徴とする「バルビゾン派」に属し、中心的人物であったため、ミレーやルソーなどと共に「バルビゾン派の七星」と呼ばれましたが、人物画にも名作が多くあります。
フランス各地へ精力的に赴いたほか、イタリアへの長期旅行を幾度か行い、各地でのありふれた風景を描いた作品を多く残していますが、色彩感覚や構図法などに近代的感覚を見せるものが多く、後の印象派などの世代の画家に大きな影響を与えています。
神話や歴史ではなく、地方の素朴な日常の風景。
神や著名人ではなく、親戚や友人等の親しい人々を描いた人物画。
美しい陽の光を感じるような作風には、彼の人柄と感性を現代にも伝えているかのようです。
そんな彼の作品の全集とも呼べる、こちらのカタログ・レゾネ。
19世紀のフランス、イタリアを旅しているような気分に浸れるのではないでしょうか。