アーネスト・サトウ編著『明治日本旅行案内』を入荷いたしました!
1996年 アーネスト・サトウ編著 庄田元男訳 平凡社
アーネスト・サトウ(1984~1929年)。英国外交官。外務省通訳生試験に合格後、中国派遣を経て駐日公使館付通訳生に任命されたことで1862年に来日する。横浜領事館付日本語通訳官、日本語書記官を務める。オールコックやパークス両公使の下で幕末維新期の日英外交を担った人物です。ジャパン・タイムス誌に発表された「英国策論」は対日外交問題について多くな影響を与えた。アーネスト・サトウは英国の日本語学の草分け的存在でもあり、キリシタン研究では「日本耶蘇会刊行書誌」を筆頭に大きな功績を持っている。日本語や日本に関する書物としては自叙伝「一外交官の見た明治維新」や「明治日本旅行案内」、「英日国語辞書」などがある。
本書「明治日本旅行案内」はカルチャー編とルート編からなり東京大阪などの都市部だけではなく、日光や鬼怒川、伊香保、草津などいまでも栄えた観光地を確かな足跡で記述してゆきます。また地理的な案内にとどまることなく、歴史や伝説、民話や宗教なども取り上げられ、幕末日本の変遷を伝える歴史的資料としての価値をもった書物でもあります。