『淵明・王維全詩集』続国訳漢文大成を入荷いたしました。
昭和53年 釋清潭 訳註 日本図書センター
漢籍の日本語訳としてその位置を微動だにしない名著「国訳漢文大成」「続国訳漢文大成」は全88巻に及ぶ膨大な中国古典のなかから代表的な漢籍を網羅し、名訳と書下し文、注解や大意、余論などが施されているため漢文の世界を容易にみせてくれるだけではなく、原文対照により漢文の読解力が養われるなど漢籍を愛する読者必携の文献です。
その中の一巻である本書「淵明・王維全詩集」。魅力の絶えない漢詩の世界を味わい尽くせること間違いありません。
漢詩人紹介
陶淵明。中国東晉の詩人。下級貴族の出で官職についたが肌に合わず辞職し、その気持ちを『帰去来辞』へ託し帰郷した先で農耕生活をおくった。唐以後は六朝最大の詩人として名を知られ、『五柳先生伝』や『桃花源記』など散文も愛されている。
王維。中国唐代の詩人。9歳のころから詩を作り上流階級のサロンでもてはやされていた。六朝以来の宮廷詩の伝統を継ぎ、山水美を詠んだ。洗練された文人としての生き方は明代以後の理想となり、また山水画にも才を魅せ南宋画の祖とされた人物。