藤吉慈海『南方仏教 その過去と現在』を入荷しました。

南方仏教

1977年 平楽寺書店

南方仏教とはスリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアなどの南方諸国へインドから広がった仏教を指しています。南方上座部仏教やテーラバーダとも呼ばれている。スリランカでが大寺(マハー・ビハーラ)が建てられ南方仏教の拠点となっており無畏山寺(アバヤギリ・ビハーラ)との抗争やイスラム教・キリスト教徒の対決など激しい時代を経てきました。ミャンマーやタイなどに目移すと仏教はスリランカ上座部と深い関係を持ち国教の位置を与えられているが、ヒンドゥー教や大乗仏教も伝来しているため問題をはらんでいます。
戦後最初のインド政府招聘留学生としてベナレス・ヒンドゥー大学に学び、スリランカでは南方仏教教団の一員として僧院生活を体験した著者による本書『南方仏教 その過去と現在』は戦後停滞していた南方仏教研究へ一石を投じた一書です。現況調査を通して宗教と政治、仏教教団、ナショナリズムと仏教などの問題へ突き当たった著者は、本書で戒律と瞑想法を中心に取り上げそこから東南アジアの近代化と仏教の関係を見通しています。

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