柳田忠則『『大和物語』の研究』を入荷いたしました。

大和物語の研究

平成12年 翰林書房

大和物語は天暦(950年ごろ)に成立した歌物語です。作者は花山院、敦慶親王女房大和など諸説ありますが明確な定説がなく不詳で、成立後増補が行われたと考えられております。訳173段の小話からなる伊勢物語と並ぶ歌物語の代表的古典です。10世紀当時の貴族社会の生活儀礼から来る和歌の様子や贈答の在り様を示しており、後半には物語や説話傾向の強い作品が収められている。評価としては伊勢物語が作り物語や日記文学へ移行してゆく契機をつくったのに対し、大和物語は説話文学への契機をもたらしました。
著者の柳田忠則はおもに『大和物語』と『伊勢物語』を研究の対象としている国文学者です。本書のほかに『伊勢物語異本に関する研究』
『校注大和物語』『大和物語研究史』『物語文学の生成と展開―伊勢・大和とその周辺―』などがあります。

書籍詳細・ご注文はこちら


よろしければシェアお願いします

2024年8月に投稿した長島書店の記事一覧

この記事のトラックバックURL

長島書店 出張買取対応エリア

関東地方を中心に承っております。詳しくは対応エリアをご確認ください。

PAGE TOP