!!藤井輝久『天皇系図の分析について』を入荷しました!!
2005年 今日の話題社
著者の藤井輝久は慶応大学法学部卒業後、裁判官を経て同大学の講師を務めた人物です。現在は弁護士、監査役、海事保佐人。著書に『家庭の法律早わかり百科』『写楽の謎』『命法』などがあります。
本書は「これは今までの古代史を覆す書である。」とはじめられるように歴史教科書に追従することへ警告を発しています。「日本書紀」のモデルとはなんであったかという問題点から東アジア史のなかの古代日本と朝鮮をとらえ直し、常識を覆しながら「正しい歴史認識」への知的な旅を演出するたいへんボリューミーな書物です。
帯に紹介されている新常識をみると、大化の改新や壬申の乱、磐井の乱などが架空であった、そして天皇系図は「新羅・金官系図」と「百済・扶余系図」の折衷だったなど藤井史学の想像力が羅列され、「あなたの常識を損なうおそれがある」と注意書きが添えられています。
古代史への想像力と尽きない謎へ誘われること間違いありません。