笠嶋忠幸『日本美術における「書」の造形史』(笠間書院)を入荷いたしました。

日本美術における書の造形史

2013年 笠嶋忠幸 笠間書院

笠嶋忠幸は出光美術館学芸課長代理や様々な大学で講師を務める日本の美術史学者です。著書には『鉄斎「富士山図」の謎』や『書を味わう 鑑賞の手引きとくずし字解』などがあります。
本書は日本美術史上に取り上げられてきた「書」作品の造形分析を行い、表現の工夫や意識、書き手の創意のあり方を具体的に考察してゆきます。書の世界がどうしても難解な印象を伴ってしまうことから離れ、書の造形的特質を具体的に精繊で機敏なまなざしで捉える、そして何が何故そのような造形となって表現されたのかをさまざまな角度から検証してみたいという研究意欲によってまとめられた本書。今までにないあらたな視点で書の歴史がはじまります。図版約200点掲載というボリュームで読みごたえもたっぷりです。

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