『縮刷版 神道大辞典』(臨川書店)を入荷いたしました。
宮地直一、佐伯有義 監修 臨川書店
『神道大辞典』は昭和12年から15年にかけて平凡社より出版された神道関係の用語や祭神祭礼などについて解説した全3巻本の辞典です。皇紀2600年の祝典記念として計画されはじめは全5巻として構想されていましたが時局の影響で3巻で終わってしまいました。出版の経緯について当時の平凡社社長下中弥三郎は日本は祭祀を根底とした神国なので「神祇に関する知識と理解」を十全とすべきだが、以前に出版した山川鵜市の好著『神祇辞典』は規模が小さいために改めて大辞典として刊行したいと述べています。各項目は専門家が担当し、下中を含めた編集者らが編集、監修者の宮地直一と佐伯有義が査閲を行って出来上がっております。
昭和44年に臨川書店より3巻本として複製本が出版され、本書はその縮刷復刻版となります。元版の不良文字などをあらためコンパクトに手に取りやすくなった神道大辞典。神道研究のみならず、日本へ関心をもつ多くの読者の座右の一冊となることでしょう。