価値ある古書を売るポイントと注意点

古書を手放そうと思ったとき、どのように手放すのがベストでしょうか?
どこかに売る手段としては、個人的なフリマアプリや個人売買、街の古書店に買い取ってもらうなど、選択肢はいくつかあります。

しかし、古書は一般的な古本とは異なり、適切な知識がないと正当な価値で売れなかったり、思わぬ損をしたりしてしまうこともあります。
今回は、そんな古書の買取について詳しく解説していきます。

古書と古本の違いとは?

古書と古本は似たような意味で使われることもありますが、実は明確な違いがあります。古本は比較的一般的な状態のもので、必ずしも価値がつくわけではありません。

一方、古書は一般には専門的な価値がある本のことを指します。例えば、数十年以上前の書籍や、初版、サイン入り、特定の著者やジャンルに特有のものである書籍が古書とされます。

古本の特徴

古本とは、新品の本(新刊)が現在も市場に流通している本を指します。一度誰かが手に入れたものが再び売られた本を古本と呼びます。
コストを抑えてほしい本を手に入れたい方が古本を好んで求める傾向にあります。

古書の特徴

古書とは、すでに絶版となり、新品では購入できない本を指します。比較的新しい本や雑誌の中にも、新刊が手に入らないものはありますが、昭和初期の本や江戸時代の書物など、バーコードが付いていない古い書籍も古書に分類されます。

特に、初版や限定版はコレクターにとっては貴重で、著者のサイン入りや書き込みがあると、もともとの本の価値にさらなる付加価値がつくケースもあります。

このように、人気のある古書の中には復刻版が出版されることもありますが、復刻版は古本として扱われるのに対し、初版は古書として区別されます。

古書を売る際の気を付けるべき注意点

古書を出来るだけ高く売りたい場合の、押さえておきたい注意点がいくつかご紹介します。特に、希少価値の高い本は市場で人気があるものの、どこで売っても高値がつくというわけではありません。
売る場所を間違えると、適正価格での買取がされなかったり、場合によっては買取自体を断られてしまうこともあるため注意が必要です。

1. 本の状態をチェック

  • 表紙やページの汚れ、折れ、カバーの有無などが査定額に大きく影響します。
  • 軽く清掃したり、保存状態を整えておくと評価が上がることがあります。

2. 需要を把握する

  • 人気のあるジャンルや著者の本は高値がつきやすいですが、需要が少ない本は買取価格が低くなることも。
  • 市場の動向を事前に調べると、流行りなどのタイミングに高く売れる可能性があります。

3. 適切な買取先を選ぶ

売る場所を間違えると、以下のようなデメリットがあります。

  • 買い取ってもらえない:一般的な古本屋では、価値のある古書でも買取不可になる。
  • 希少価値が考慮されない:古書の専門でない買取店舗では、貴重な本でも安値で査定される傾向。
  • 適正価格がつかない:専門的な査定が行われず、本来の価値より低く買い取られる。

一方、古書買取の専門店では、これまで査定してきた古書の実績も多く、価値を正しく評価できるため、安心して利用することが出来ます。

市場価値が異なる古書と古本

古書と古本は、一見すると同じように見えるかもしれませんが、市場価値には大きな違いがあります。

古書の需要

古書には、特定の時代に特有の価値があるため、コレクターや研究者から高い需要があります。状態が良ければ、プレミアが付くことも珍しくありません。このため、古書は市場で高額で取引されることが多いのです。

古本の需要

古本は、読書目的で購入する人も多く、そのために価値は古書に比べて低いことが一般的です。しかしながら、特定のジャンルや著者に人気がある場合、その古本も一定の市場価値が付く場合があります。

例えば、漫画や小説など、特定のシリーズや人気作になれば、古本でも意外に高値がつくこともあります。ただし、状態や需要の変化も影響するため、売却を希望する際には注意が必要です。

避けた方がよい売却方法

古書を売る方法はいくつかありますが、大手チェーンの古本屋やフリマアプリ・オークションサイトを使って自分で販売する方法は、注意が必要です。

おすすめできない売却方法

古書を売る方法はいくつかありますが、大手チェーンの古本屋やフリマアプリ・オークションサイトを使って自分で販売する方法は、注意が必要です。

1.大手チェーンの古本屋のデメリット

  • 「できるだけ安く買いたい」という客層が中心のため、古書も高値が付きづらい傾向。
  • 希少性が考慮されない買取価格になる可能性がある。

2.自分で出品するフリマアプリのデメリット

  • 値引き交渉が多く、想定していた値段では売れない可能性がある。
  • アプリ利用者が限られるため、売れるまでに時間がかかる。
  • 発送や取引の対応が自己負担になる。(送料込みだと売れづらい)

まずは買取査定を試してみよう

「長島書店」は明治35年創業の古本・古書買取専門店として、長年多くのお客様にご利用いただいております。大切な本を手放す際にご不安がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、丁寧に査定し、心を込めて対応いたします。


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