！！『作られる太陽王 ルイ14世』（名古屋大学出版会）を入荷しました！！
2004年 ピーター・バーク著 石井三記 訳 名古屋大学出版会
ピーター・バークはイギリスの歴史学者で、ルネサンス期イタリア史を中心にヨーロッパ文化史を専門としています。『イタリア・ルネサンスの文化と社会』『ヨーロッパの民衆文化』『モンテーニュ』『フランス歴史学革命―アナール学派 1929-89年』など日本でも数多く翻訳されています。
本書は絵画や版画、メダルや彫刻、バレエ、オペラなどを読み解いてゆくことで、偉大なる王のイメージがどのように形成され、王権の在り方に関わっているのか、を解き明かしてゆく歴史学の書物です。表象やメディアが権力と関係してゆく具体的な動きが示されています。
日本語版への序文でピーター・バークはこんなことを書いています。中国語で本書が出版されたときに、ルイ十四世の代わりに毛沢東を置くと現代政治と密接に関連する書物となるかもしれない、と。ルイ14世を通じて日本をかんがえるきっかけになるでしょう。図版が多数掲載されていて読みやすい一冊です。
