山頭火、子規

『種田山頭火 ミネルヴァ日本伝選』村上護/著 2006年 ミネルヴァ書房

 種田山頭火(1882~1940)俳人。生涯を漂泊行乞の旅に生き、破天荒な一俳人の澄んだ声は、いまなお、われわれの心を揺り動かす。昭和46年秋ごろから一躍有名になり、今や中学生の国語の教科書に掲載されている。それも文部科学省検定の全教科書にである。諸外国でも人気が高く、芭蕉に次ぐ存在になりつつある。

 

『正岡子規』ドナルド・キーン/著 角地幸男/訳 2012年 新潮社

 西洋文明の衝撃により、日本の伝統文化が危機に瀕するさなか、「ホトトギス」を創刊した。「写生」という新たな手法により、俳句と短歌に革命をもたらし、国民的文芸にまで高めた。幼いときの火事体験から、漱石との交友、蕪村の再発見、ベースボールへの熱狂、そして晩年の過酷な闘病生活までの生涯を精緻にたどる本格的評伝。

 

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