江戸の身体を開く、ほか新入荷

江戸結髪史

『江戸の身体を開く 叢書メラヴィリア3』タイモン・スクリーチ/著 高山宏/訳 1997年 作品社

 「解剖=人の身体を切って調べること」を高らかに謳いあげ『解体新書』は上梓された。蘭医とは即ち「切る医者」であり、江戸の人々は死体を切り、生身の人間を切る「切る医術」へのスプラッタ・ホラーじみた好奇心と怖れを隠さなかった。「全体として生きて在ること」を捉えようとする日本の知と、「切って中身をさらし、くまなく光をあて」ようとするヨーロッパ近代知が出会う。「解剖」から見た江戸文化論。

 

『江戸結髪史 新装改訂版』金沢康隆/著 平成10年 青蛙房

 日本髪とよばれる髪形は、みな江戸時代の産物で、男の髷を真似て結ったのが多種多様な女の結髪の始まり。前髪、びん、たぼなどの各部分の流行りを、江戸前期・中期・後期に分け、200余点の図版で実証。

 

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