中国の古典
『中国の古典 蒙求・小学』 村山廣/著 金谷治・荒木見悟/監修 昭和62年 講談社
このごろ「古典を読む」というたぐいの本をよくみかける。 いまの人々がその中で求めているものは、単なる知識や教養ではなく、現実の人生を支えて生き抜く読み物である。著者自身がわが身に照して古典を生かし働かせていることが必要である。このシリーズの古典の幅、内容や時代的にもできるだけ広くとって新鮮なものとなっている。著者の尖鋭な現代の眼が、古典から新しい意味を発掘して、ダイレクトに読者に訴えかける。
書名の由来は「易経」の「同蒙求我(童蒙われに求む)」からに依る。
この書は、博学達識な大人たちのものではなく、これから世の中を学ぼうとする童蒙(幼くして知識の乏しい者)の求めに応じて編んだものである。
『中国の古典 明代清言集』 合山究/著 昭和61年
本書は、明代に現われた、簡潔な言葉の中に深遠な哲理を含ませた文=アフォリズム、の選集である。
当時の明人はこれを様々な呼び名でよんでいるが、最もポピュラーな「清言」を借用し、「明代清言集」と名づけた。
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