平家物語の文学史、ほか新入荷
『平家物語の文学史』原田敦史/著 2012年 東京大学出版会
質・量ともに大きく異なる数多くの諸本がある『平家物語』。延慶本を含め、諸本の複雑極まる関係が明らかになってきている中、読み本系、語り本系との関係はどのようなものであるのか。読み本系の延慶本や語り本系の屋代本等の本文研究を重ねる中で文学的特質の一端を掴み両者の関係を捉える視点を探り、諸本の展開についての流動史の素描を試みる。
『平家物語 〈伝統〉の受容と再創造』鈴木則郎/編 2011年 おうふう
本書は第一部では「『平家物語』の形成と〈伝統〉」という章立てのもと、『平家物語』がいかに「伝統」なるものを受容し、自らを形成していったのかという過程を描き出し、第二部では「『平家物語』の再創造」の章立てで、その『平家物語』自体が諸言説に受容されることによって、どのように「伝統」として再生・再創造され、古典化されていったのかを探る。
※ 学術書から趣味の本まで、幅広いジャンルをお買取いたします。
ご依頼・ご相談は、フリーダイヤルまたはメールにてお問い合わせください。