永遠のファシズム、ほか新入荷
『永遠のファシズム』ウンベルト・エーコ/著 和田忠彦/訳 1998年 岩波書店
現代イタリアの代表的知識人による政治的・社会的な発言集。湾岸戦争・ネオナチの台頭・難民問題など近年の問題を取り上げ、ファジーなファシズムの危険性を説く。現代的課題を深く問い詰めた思想的問題提起の書であり、現代への警鐘。
『方法異説 フィクションのエル・ドラード』アレホ・カンペンティエール/著 寺尾隆吉/訳 2016年 水声社
太平洋と大西洋の両方に海岸線をもつ架空の国が舞台。独裁者・第一執政官を主人公に据え、デカルト的理性のパロディとして「啓蒙的暴君」というラテンアメリカ世界の類型的独裁者の堕落・腐敗を象徴的に描き出した。カルペンティエール随一の傑作長編である。
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