「谷崎潤一郎 型と表現」、ほか入荷しました
『谷崎潤一郎 型と表現』佐藤淳一/著 2010年 青簡舎
本書は「型」という概念の発見によって谷崎が「古典」のなかに見出したものの実質を明らかにしていく。型の発見が描かれた「蓼喰ふ虫」を谷崎文学の転換点として位置づけ、それ以前の作品を整理したうえで、その後の「春琴抄」、「源氏物語」の現代語訳、「細雪」、「鍵」などの作品を辿りながら、谷崎と「型」に関する考察を展開していく。
『八雲と鴎外』浅野三平/著 2002年 翰林書房
同じ明治期に日清・日露の両戦役を生き抜き、乗り越えた八雲と鴎外という二人の人物について比較し、追究する。また八雲と日本学に関して上田秋成、本居宣長、平田篤胤などとの関係から検討し、中濱東一郎や山県有朋などの鴎外の周辺人物などへの考察を行い、厳しい時代を生き抜いた二人の人物を追う。
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